てぃーだブログ › 他人の顔 › 2013年03月

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Posted by TI-DA at

2013年03月25日

ザ・ドリフターズ



どんな人でもあらゆる趣味・趣向をさかのぼっていけば、その入口となった下地というものがある。お笑いにしたって、いろいろ見てきて好きなものはいくつかあるが、その系譜をさかのぼって行くと、私にとっての笑いの下地は彼らの存在が第一にある。生まれて初めてテレビを見た頃から笑っていたんじゃないだろうか。ゴールデンタイムという最も活躍できる場に彼らしかいなかったせいもあるだろうが、とにかく彼ら以外のお笑いは考えられなかった。いや、「お笑い=ドリフ」ってな概念で支配されていたと思う。同じ頃に台頭していたたけしには一切目を向けなかった。

それからリーダー・いかりやの死後からフルメンバーを見る事ができなくなってしまった今、その恩恵はリリースされているDVDや動画サイトでしかかみしめることができない。そして今でも笑える。さまざまな笑いあるなかでたまに見てみる度に原点なのだなぁと笑いながらもちょっとノスタルジーに浸ってみたりもする。やっぱりドリフは永遠だ。  

Posted by イリー・K at 03:05Comments(0)【さ】

2013年03月23日

北島三郎



映画とは、視覚的、音楽的な感覚に訴えかける総合芸術だと言われている。確かに映し出される映像、それに組み合わされる効果音やBGMによって捉え方が微妙に違う面白みを持っている。しかし、そこでうまいこと功を奏したとしても主題歌問題にぶち当たってしまう事がある。作品のトーンとはあまりにもかけ離れた曲調で余韻に浸るエンドロールが台無しになってしまう。最近で言うと『黄金を抱いて翔べ』の安室奈美恵がそれにあたる。歌い手がダメだとかそういうことではなく組み合わせの問題。もうそこには自ずと「バーター」という言葉が浮かぶばかりで「主題歌に使ってもらえりゃあ、あとは好きに撮っていいから」というワル〜い大人が暗躍してるように感じてしまうのである。

そこで現在、全国で順次公開中の沖縄県産映画『ひまわり』。1959年に宮森小学校に米軍のジェット機が墜落した痛ましい悲劇を映画化した作品である。まだ製作中の頃、製作資金が尽きて寄付を呼びかけたりして厳しい状況のなかでも映画を通じて広く事実を伝えようとする姿勢に完成を心から願ったものだった。そしてなんとか完成・公開に漕ぎ着けるようになり、県内の各メディアで紹介されたのだが、たまたま耳にしたFMで流れた主題歌に我が耳を疑った。どこぞのウマの骨か知らないオレンジレンジもどきみたいなバンドが歌っているのである。秋川雅史とかならまだしもアップテンポなチャラチャラした曲調にちょっと怒りを禁じずにはいられなかった。これは重罪である。あんなにコツコツと地道に作っているように見えた映画にも「ワル〜い大人」がいたのか。いや、もしそれではなく純粋な制作者の意志に基づいての起用だとしたら更に罪は重い。これは「作品のトーンに合わない」とか「組み合わせ」の問題ではない。扱うテーマがテーマだけにこれはダメだろう。蛮行と言い切っていいと思う。

映画はもう公開されちゃってて、いつまで怒っていてもしょうがないんで、それらとはまったく逆にミスマッチさ故に妙なハーモニーを奏でて私個人としてはアリなものを紹介したい。現在公開されているタランティーノとは別モノの『ジャンゴ』という映画。「スキヤキウエスタン」と銘打って失敗した和製ウェスタンで日本人キャストなのに全篇セリフが英語で西部劇ごっこをやっているヘンテコな映画だが、最後にサブちゃんが歌う主題歌の台無し感がかえって心地いい。「ジャンゴぉ〜〜」とコシ入りまくりの熟練な歌声故なんだけど。さすが日本が誇るキングオブソウルシンガーの力である。
  

Posted by イリー・K at 02:54Comments(0)【き】

2013年03月10日

若尾文子




前に『しとやかな獣』という40年前の映画を見たんだが、そこに出てくる若尾文子を見ると、「色気」って何なんだろうと思った。露出が極めて少ない和服を身につけているだけなのに香り立つエロさというのがハンパ無いのである。なぜ同じ時代に生きていなかったのか口惜しくなったくらいだ。陰毛おっぴろげがまかり通るようになった現代において、顔以外の肌を晒さず何とも言えぬ劣情を掻き立てられるというのはかなり高度なことではないか。これを前にしたら壇蜜なんて子供以下である。

和服というところにまだまだ若造の私には計り知れない魔力でも潜んでいるのか。いや、そうなるとフジカラーCMお正月バージョンの樹木希林はどう説明がつくのか。それほど高くもなく、かといってハスキーでもないあの声質か。いや、声紋研究の権威・鈴木先生でもわからないだろう。男が落ちやすい声質があるかもしれないが。

  

Posted by イリー・K at 21:12Comments(0)【わ】