2013年04月21日
LiLiCo
テレビやその他のメディアなどでとりあえず映画について語っておけば、なんとか芸能界に居座れるものなのかと、この人の台頭ぶりを目にする度に感じてしまう。ただし、この「台頭」というのは本業以外テレビで振る舞うタレント業での面である。本業は映画コメンテーターであるはず。というよりそもそも「映画コメンテーター」って何なんだ?「映画パーソナリティー」とも言っているが、映画評論家とは違うのか?キネ旬などの硬派系映画誌に寄稿するようなガッツリ評論はせず、映画関係のイベントなどによく顔を出すような露出する事に活動の重点を置く人たちの事をいうのか。この人も引く手あまたで数々のイベントで姿を見せている。しかし呼ばれる理由は本業によるところではなくテレビで定着しつつある「肉食系」とやらのタレント面によるものが多い。またこの人は「肉食系」とは別に本が一冊出来上がるような「実は壮絶な苦労人」としても世間に浸透している。歌手やアイドル、女優(Vシネで脱いでたらしい)など紆余曲折を経て辿り着いたのが映画コメンテーターらしいが、ではその本業の力量はいかほどかと手近にネット検索してみたがタレント面の記事が多くなかなか辿り着けない。で、ようやく「2009の年間ランキングベスト10」というどっかのHPで見る事ができたが、なるほどこれが映画コメンテーターの力量か。ほぼ、「好き」かどうかで判断するようなものが多い。あと、「どうお伝えしたらいいかわからない」という放棄も。それほど凄いという表現なんだろうが、あらゆる語彙能力を駆使して映画を紹介するのが使命とするなら致命的ではないだろうか。つい最近見たネットの記事で『アウトレイジ ビヨンド』を「義理と人情の映画」と評してたけどそんな映画だったかアレ。「義理」は垣間見える部分はあるけど「人情」は違うだろう。見当違いも甚だしい。正直言って批評眼には少々疑問アリである。
映画コメンテーター(パーソナリティー)といえば目につくのがもう1人いる。コトブキツカサとかいう男。「寿司」名義で芸人やっていたのがいつから職を変えたのか(今でも芸人やってるらしいが)。その昔、ウンナン司会の「イロモネア」の無名若手芸人版で出ていたのを見た事があったが全然面白くなかった。芸人としてにっちもさっちもいかなくなったら放送作家に転身する人が多いなかでは稀なケースである。
映画コメンテーター(パーソナリティー)って芸能活動及びメディアで活動するための最後の逃げ場なのか。
Posted by イリー・K at 22:44│Comments(0)
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