ガレッジセール
前回に引き続き、県外の方にはさっぱりな沖縄ローカルCMについて。イラストは沖縄県民にはもうすっかりおなじみになったといってもいい紅いも大使と宣伝マンに扮したガレッジセールである。しかし今はこの姿をテレビで目にすることはできない。全国区のタレントを思い切って起用し、キャラクター化によって商品イメージを啓蒙する常套手段がうまいこと回り始めたかと思ったところで現在オンエア中の新CMである。
商品を販売する御菓子御殿はせっかく築き上げてきたものをすべて捨て去り(ま、単純にガレッジの契約期間が切れたと見るのが妥当でしょうが)、イチからの仕切り直しを試みているが、これほど”落差”というものを見せつけられるCMはない。全国区のタレントから一転して今度はどこから引っぱってきたのかと思わせる3人の若い娘。そしてどんなヤツが作ったんだと思わせる単調なCMソングに乗って店舗を背景にただ踊っているだけである(場所を変えたり、商品を頬張ったり、クレヨン画風のイラストに顔だけを当て込むカットなどが間に差し込まれたりする)。お世辞にも抜群とは言いがたい微妙なルックスで若干垂れた二の腕といい、振り付けといいどことなく森三中・黒沢と重なって見える。こんなていたらくを目にする度に胸に秘める私たちの思いはひとつである。「絶対、上層部の娘あたりが混じっているな」と。
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