ケビン・コスナー
描きやすい顔の条件として外国人(欧米人)というのが挙げられる。理由は言わずもがな彫りが深いから。しかし当然のことながら誰でもそれに当てはまるというわけでもなく中にはまったく不向きな顔の持ち主がいる。ケビン・コスナーだ。
私は何度か描いてきたが似た試しが一度も無い。今回はわりかし似ている方だと思う。描きやすい欧米人の条件に沿っており、尚かつ小じわが多いから絶対的に似るはずなんだがなぜだろう。
かの似顔絵消しゴム版画の大家、故・ナンシー関が彫っていたことがあるがこれも見事に似ていなかった。線だけが命の版画ではどうにも似せることができない構造なのだと思う。故に上のイラストのように青ジョリを足すなり、陰影を付けるなど色の部分でしか補えないまさに絵描き泣かせの顔といえるだろう。
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